08年初釣り
暮れに買った釣り道具を試したくて試したくてしょうがない。
家人には、「まったくしょうがない性格ね」とよく言われるが、この性格は直りそうも無い。
初釣りは、どこへ行こうか、いつ行こうか、何を狙おうか、大晦日から悩んだが(そんな大げさなものではないか!?)、結局イチバン釣れそうでラクチンな物に落ち着いた。それも2日のホントのしょっぱなに。
昨年、四十にして立った、よっちゃん船頭の福よし丸である。一年中アジを狙っている船宿であるから、必然的に釣り物もアジである。親父の五郎丸のほうが船もたくさんあり、老舗であるから初釣り客も多いだろう。
ひょっとしたらよっちゃんのほうは誰も来ないかもしれない。”かわいそうだね、よっちゃん。 オレぐらい行ってやるよ!”てな、義侠心も多少あった。
だが思惑は見事外れた。7時20分出船とあったので、7時に着きゃあ大丈夫だろうと踏んでいたが、満員なのである。家族連れの団体さんが入っており、遅く着いた私の釣り坐は左ミヨシ(最先端)しかない。船がドンブラコッコと揺れるとイチバン跳ね上がる場所である。
それでもまだいい。常連のサイトーさんなど、オオドモ(船の最後尾。最も釣れる場所)に乗りながら、船頭助手の中乗りさんへと変身。自分は釣らずに団体さんの釣り指導である。
私のほうにもいくつか手落ちが。まず電動リールをセットしたが、電源が入らない。昨年11月、少しおかしくなっていたが、そのまま放っておいた。12月は浅場のカワハギやライトタックルばかりだったので、電動リールは使わなかった。そのツケが初釣りにきたのだ。
よっちゃんが自分のリールを貸してくれたが、シマノ製の10年前ビンテージ物で、重い上にキーコ、キーコと悲鳴をあげる。
もうひとつは、暮れに折角買ったダイワのライフジャケットを忘れたことだ。足場の悪いミヨシだからこそ、その威力が発揮されるのに、無しである。もし真冬の海に落っこちたら、オサラバなのである。
よって、立ち上がらずに船に尻をつけて屁っぴり腰で釣ることと相成った。
”天気晴朗波高し”ではなく、天気快晴微風という絶好の釣り日和であるが、お魚ちゃんは一向に連れる気配なし。浮きはないが竿先がピクリとも動かない。7時20分に出航して10時過ぎまで、1船ゼロ。
めったに無い満員のお客さんを乗せていながら、私だけでなく全員ゼロですよ。
こいつぁ春から~である。
コレにはよっちゃん船頭もいささか焦り気味。船をアチコチ動かすが、釣れない。右ミヨシのベテランさんだけ2匹上げたが後が続かない。
アジは釣れだしたらしばらく釣れ続くのが普通。誰かに来たら、必ず周りの人にも釣れるのが原則である。
それでも、よっちゃん船頭の奮闘の甲斐あってか、11時過ぎになって皆にようやく顔を見せた。
私にも来ました、来ました。上がってきたのは、目の下10cm(?)はあろうかという、ほっそりスタイリストの中アジちゃん。正真正銘08年の初物である。
いつもならバケツにポイッなのだが、やさしく掴んで”はい!パチリ”が上の写真である。
いつもなら間違っても写真に納まるはずも無いのに、生育不良の細アジ君いささかビックリしているだろうなぁ。
その後もポツリポツリで、釣果はやっと ツ抜け(九つを抜けて10以上になったこと)の11匹。
午後2時半納竿。
貧果の初釣りであったが、天気とよっちゃん船頭のせいか、ココロゆったりの楽しい釣行であった。
この一年、こんな心根優しく、穏やかな釣りが楽しめたらいいのだが…。でもだめだろうなぁ、釣れないと船頭のせいにして ”テメ、このヤロ、ヘッタクソ…” の悪口雑言のかぎり。これも持って生まれた性癖だもん。
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