”びっくり沖縄”のびっくり紀行
やっと、間に合った! 何が(!?)……。
辛うじて月2回刊を守れたぁ。一日違いで月刊誌になっていたはずなのだが、今日は2月29日である。つまり4年に一度の閏年のためにギリギリ月刊発行にならずにすんだのである。
”つまんない文章なんだから、もっと頻繁に軽~く書けばいいのに”という声が聞こえてきそうだが、現役の頃から、締め切り間近にならないと原稿が書けなかった。習い性とはいえ、イヤハヤである。
2月初旬、沖縄へ出かけた。
閉所恐怖症かつ高所恐怖症で、”海外旅行なんてゼッタイ駄目”という家人を慣らすべく、H旅行社の格安ツアーに応募したのであるが、ツアー・タイトル『びっくり沖縄3日間』どおりのびっくり旅行であった。
まず出発の羽田空港。添乗員は現地から同行とあったが、少なくとも搭乗受付には旅行社の誰かが来ているものと錯覚した。羽田の出発ロビーに1時間30分前に着いたのであるが、待てど暮らせど旅行社の人らしい人は来ない。
1時間ほど待って、これはオカシイ。ひょっとしたら騙されたかァと思い始めた瞬間、旅行案内書を見ていた家人が「受付カウンターの係員にお申し出下さいって、書いてあるわよ。各自勝手に沖縄まで行くのじゃない!?」という。
全日空のカウンターに恐る恐る申し出るとそのとおりであり、「時間がありませんから、お急ぎください!」とのお達し。このテのツアー初心者もいるのだから、そこんところ、もっと分かりやすく書いといてくれないと困るんだよねぇ。
そういえば我々が待っている間に、「ANA○○便にご搭乗予定の××さん、出発時間が迫っております。お早くチェックインしてくださぁい」というアナウンスが何度もあった。きっと、我々のようにジッと待っている人たちがいたんだろうなぁ。
マ、ともかくこうして沖縄へ。那覇空港には、ちゃんと旗を持った人がおりました。よかったねぇ、と一安心。だが空港外に出ると、空はどんより鉛色。スカッと晴れた南国の空を期待していたのだが……。
沖縄出身の家人の友人が、「天気の悪い沖縄は何の価値もない!」と言っていたそうであるが、まったくそのとおりである。
20年近く前になるだろうか。女子高校生向けの月刊誌をやっていた頃、同僚のHamaちゃんとカメラのクニエダさんと3人で、”総力取材・夏の沖縄巻頭特集”で久米島までやって来た。前田美波里だったか小川ローザだったか忘れたが、CMの真っ黒に日焼けした美女と白砂のビーチを期待してきたが、、着いたその日から雨、雨、雨……で、1週間何もしないで過ごしたことがある。
あの時は確か4月末、本土より一足早い沖縄の梅雨期だった。
今回の事前調査では、2月の沖縄は気候が比較的安定しているとあったのだが……。
走り出したバスの中で、添乗員からビックリ説明があった。
東南植物楽園や琉球村など、これから訪れるテーマパークの入園料はすべて別料金、昼食も自己負担である。参加するかどうか今すぐ決断して欲しい。
さらに、1日目の宿泊予定ホテルでは夕食が食べられないので、別のレストランに案内する、と。
最後にさりげなく、”あくまでオプショナルですから、参加されなくても結構ですが”と付け加えられたが、誰かが、ホテルの周りに食事をするところがありますかと尋ねると、何も無いとのご託宣。
幸い我々は、ダイビング・オタクの息子から事前にホテル情報を入手し、ホテルグレードアッププランに申し込んであったので、この難を逃れることができたが、そりゃァないぜH旅行社さん。オリジナル・プランで最低限過ごせる条件を整えた上でのオプションでしょう。オプションに参加しなければ餓死するしかないと言うのでは、真っ当なツアーではないと思うのだが…。
かくして2日目、またもや曇り空。このツアーのハイライト、美ら海水族館をが待っている。家人にこれを見せるために、このツアーに参加したといっても過言ではない。
4年前、アゴアシ付きの「1週間 健康改善 モルモット・ツアー」の中休みで訪れて大感激した。
体長20メートルはあろうかというジンベエ・ザメがゆったりと泳ぐ様は、ダイビング・オタクならずとも己の小ささを実感するはずだ。その餌付けシーンを真下から見上げた家人は、”スゴイ、スゴイ”の連続であった。
その後、珊瑚礁の絶壁・万座毛へ。天気がよければさぞきれいだろうなぁと思うが、どんより空に海風ビュービューでは台無しである。
おまけに、散策路で家人がひっくり返って頭を打った。そのせいか、ここで撮ってもらった私の記念写真は、なぜか家人のドアップ顔写真に代わっていた。
レンズが突出していないコンパクト・デジタルカメラだが、コニカ・ミノルタの名機・ディマージュXだぜ、レンズとファインダーをひっくり返して撮影するこたぁないだろうに!?
そして最終3日目。天気は雨模様の曇天。
DFSギャラリアとかいう国内唯一の免税店に案内されるが、規模も品揃えも香港の比ではなく、懐寂しき年金族にはなんとも味気ない1時間であった。
首里城に入ったところで、やっぱり雨がポツポツ。
正午前、那覇市内に戻ったところでバスから追放される。あとは勝手にせい、ということだろう。
バスを降りて国際通りに来ると、家人が脱兎のごとく走り出す。
娘から携帯メールで命令された、沖縄カステラ(サーターアンダーギー)と生麺タイプのソーキ蕎麦を買うのだという。それも公設市場で売っているものでなくちゃダメだといわれたとか。
沖縄カステラは林真理子ご推奨の店で、午前中で売切れてしまうらしい。案の定売り切れで、「あ~あ、アンタがもたもたしてるからぁ」と、とんだとばっちりである。
市場を出ると、ポツリポツリが驟雨に変わっていた。ウィンドウショッピングをしようにも、小さな折り畳み傘ではびしょ濡れ。仕方なくスターバックスに入って雨宿りとあいなった。
1時間ほど待ったが、雨は止む気配なし。国際通りというのは、お土産屋を除いては、ジジババが時間を過ごせるところがない。仕方なくモノレールで那覇空港へ。出発が8時10分発のANA136便と言うのに、空港に4時過ぎに着いてしまった。
これから4時間どうすりゃいいんだ。
テレビを見ると、東京はじめ本土は大雪らしい。各地で欠航や遅延が続発。心配になって息子にメールを入れると、返信は、”まだ、降ってねぇよ”の一言のみ。コンニャロ、少しは親の心配しろっ!
それでも沖縄線はメインルートのせいか、ほぼ定刻に出発できた。だが悪気流のせいかダッチロールの連続で、飛行も遅れ気味。
結局、羽田に帰着したのは11時過ぎ。自宅に帰りついたのは時計が翌日になった0時半であった。
てんぷくトリオではないが、『ビ、ビ、ビックリしたなぁ、もうッ!』の一語に尽きる3日間であった。(我ながら旧いねぇ)
閑話休題。
帰着数日後、TBSラジオ『大沢悠里のゆうゆうワイド』で、このツアーを絶賛紹介していたが、TBSさん、局の誰かがこのツアーに実際参加してみたのでしょうか?
マスコミの端くれの一員(だった)者として言わせて貰えば、タイアップCMとはいえ、実態を知らずして紹介するってのは罪ってもんではないでしょうかねぇ。
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